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日常の見え方が一気に変わった日のこと

  • mononomikata2023
  • 2022年9月8日
  • 読了時間: 7分

面白がる力。それに出会って、何気ない日常が一気に面白くなりました。 「面白がる力」は時に、道端に寝っ転がって泣く子どもの目線に立つ事だったり、世界を探求する入り口だったり、口論を解決する事だったり、一歩踏み出す勇気だったり。


そんな「面白がる力」に出会った日のことを書いてみたいと思います。


面白がる力に出会う

「なんでも面白がる」。それに出会ったのは3年弱前。当時、私の娘たちは2歳と3歳。長らく働いた会社を辞めて、フリーランスになり、ほっと一息ついていた頃のこと。Facebookで、ある方が「クリエイティブラーニング」という本を紹介していました。その絶賛ぶりに、早速自分も読んでみました。


これから来る創造社会に向けて、どのような学びを行っていくのか。教育界の名だたる著名な方々が寄稿する中で、最後を締めくくっていたのが、市川力さん。市川力さんは東京コミュニティスクールの元校長先生で、探究学習を追求されていらっしゃる方でした。その語り口調や、ご活動の内容などに何かぐっとくるものがありました。そこで紹介されていた「ジェネレーター」という言葉にも心揺さぶられるものがありました。

ジェネレーター プロジェクトやチームなどに自ら参加し創造実践に加わり、かつ、周囲の人のアイデアの生成や発見の連鎖を支えるような人のこと。 「クリエイティブ・ラーニング」より

何かを教える「ティーチャー」でもなく、場を円滑に回す「ファシリテーター」でもなく、自分も参加者の一員になって一緒につくってしまう「ジェネレーター」。なんかいい、と感じていました。


そんな折、「子育て成功への道」という本を、自分のFacebookで紹介していました。6Csといって、これからの子ども達に見つけて欲しい6つの力を体系立てて説明されている本でした。実はその本は市川力さんの翻訳書だったらしく、市川力さんと繋がってらっしゃった先輩が、「今、ちょうど力さんの講座が開催されてるよ!」と教えてくださいました。私は速攻でその講座に申込をしました。


ジェネレーター体感講座@逗子

講座が開催されたのは神奈川県 逗子。海の近くで、癒されそうな場所。原っぱ大学という子ども達の遊び場を運営されている塚越さんという方と一緒に、塚越さんのご実家の素晴らしい邸宅での開催という豪華な講座でした。

あの本を書かれた方に直接会えるんなんて、と逗子までの道のりではワクワクが止まりませんでした。


講座は二日間あり、初日は座学の一日でした。

なんというか、目から鱗の体験の連続。

感動しっぱなし、笑いっぱなしの約5時間。

市川力(ちから)さんというお名前ですが、あっという間にリキさん、と参加者の私たちは親しく呼んでいました。

様々なお話やワークの中で、特に私が心に残ったのは、「天から与えられたものを愛する力」というフレーズ。


リキさんは様々なお子様を見てこられた方。 大好きでたまらない事がある子どもは素晴らしい。 でも、そうでない子もたくさんいる。 そんな子ども達に、とにかく目の前のことを面白がっていくうちに世界は広がっていく、という願いを語っていらっしゃいました。


私はちょうど、どうやって子どもの好きを見つけて、伸ばせばいいのか、迷っていました。また、そもそも、日々の育児に精一杯で、そこまで気がまわらなかったという現状もありました。

でも、「面白がる力を育てればいい」という考え方によって、ふっと肩の力が抜けたように感じました。そして、その日の講座は、面白がり方を学んで、大爆笑の一日となりました。


面白がる力で子ども達の見方が変わった瞬間

ジェネレーター講座を受けた後、急いで保育園に娘たちをお迎えに行きました。娘たちに会って、また毛穴が開くような感覚がありました。彼女たちの見え方が変わる。せかせかと急ぐ気持ちが中和されたような感覚。

駅の通路にある落ち葉に目をやる余裕も出来て、あぁ、こんなに世界は面白い!と思っていたら、、、、

またいつものが始まってしまいました。

「寒いからもう帰りたくないー!」といって、道端に寝転ぶ。 この頃、保育園からの帰り道では、一日に2,3度はこうやって道端に寝転んで泣いてしまうような日々でした。



その日は11月中旬で風も強くて寒い日。 「寒いから帰りたいんだよー!」と突っ込もうとしたとき、娘が電灯を見上げながら、こんなことを言いました。

「光のところから風が来てるんだよ。」と。



いつもなら、「それはもういいから、帰るよ!」と言っていたと思います。でも、講座を受けた余韻がまだちゃんと残っていて、娘の言っていることを面白がってみよう、と思いました。娘の目線を辿って、その電灯を一緒に見上げました。 「確かに、なんだか風が吹ているような不思議さがある」

しんとした冷たい空気の中で、電灯だけが静かな白色を放っていて、神々しささえ感じました。本当にそこから風が吹いているかのように感じられました。

子どもが見ているものを一緒に見る。そして一緒に面白がる。

それはこういうことだったのか、と目覚めました。

それから私と娘たちとの面白がる日々が始まりました。

(子どもの目線に感動しすぎて作ったフォトブック。子どもが見つけた不思議やつぶやきを集める)



講座二日目 歩く

それから約三週間後。二回目の講座はFeel℃Walkという歩く日でした。

「なんとなく気になるモノ・コト・ヒトを追い求めてあてもなく歩き出す」 Feel℃ Walk の作法はそれだけと言っても過言ではない。五感をフルに稼働させて、あてもなく、気になる方向へ歩く。 気になったものはとことん立ち止まって、じっくり見たり、触ったりしてみる。

こんなお話を簡単に聞いて、ワクワクしながら、いざ外へ。

外へ出た瞬間、五感の感度が2,3倍になっているのを感じました。 いつもなら聞こえない遠くから聞こえる電車の音、風が頬に当たる感じ。 そんなものが一気に押し寄せてきました。

そんな感性で歩くから、一歩進むごとに面白い発見があって、2時間近く歩いても全然進まない(笑)。

(八つ手の葉っぱは8つに分かれてる?違う形はないのか数えてみる)



(その日は雨。葉っぱごとの水のはじき方の違いを発見して大興奮)



(コケのでき方を触って探求する女子3人 (笑))



そして、帰ってから集めたものを並べたりしながら発見したものを並べたり書いたりして、「知図」を作る。すると、そこにまた新たな発見が生まれる。



面白がるとはなんと奥の深い事かを感じさせられました。

あっという間の大興奮の一日でした。


面白がる力が教えてくれたこと

あれから約三年。あの時の感動を胸に、子ども達が興味を持ったものを、時には一緒に面白がり、時にはそこから深めてみたりの日々。 もちろんいつでもそれが出来る訳ではなく、時には怒ったり叱ったりすることもあります。でも、だからこそ、一緒に面白がれた時間は尊い時間に感じています。


面白がるとは、ワハハと笑い合うというよりも、「そのままのもの」をそっと受け取る感覚だなと今は感じます。まずは、その人が見たもの、気付いたこと、それをそのまま受け取りながら、自分なりの興味をさらにのっけて膨らませていくような感覚。

その人が見ている景色を、隣にたって一緒にみる感覚。

その人そのものを肯定するわけではないのに、なぜか全てを受け入れて肯定するような時間が流れる不思議な感覚。



面白がる力。それは、私に色んなことを教えてくれました。

ちょっとした発見や不思議から、芋づる式に仕組みや繋がる面白さ。世界はとても美しく奥深いということ。

日常の見方を変えて、何でも面白がってしまえば、好きなことだらけの人生になるよ、ということ。

こうやって育ったと思った興味がまた移ろいでいくことも、また素晴らしいということ。子ども達はこれから、どんどん新しい世界へ進んでいき、新しい世界で、また面白い事にたくさん出会っていくだろうから。

どうなるか予測がつかないことでも、とりあえずやっちゃってから考えればいいこと。やってみたら、また何かが生まれてくるということ。

誰かと意見が食い違った時、「なんでそうなるの?!」というのではなく、「なるほど、そう来たか!」と面白がってしまえば、一気に明るい方向へ進んでいくこと。

大人と子どもが対等で、大人自身が出し惜しみせずに全力でぶつかったら、子どもはそれを軽々超えてくる力を持っていること。

子どものやっている事を親が一緒に面白がってみたら、それは「I LOVE YOU」を伝えられること。

きっとこれからも、もっともっと色んなことを教えて、私の人生を助けてくれるんだと思います。そして、そんな事を子どもにもプレゼントできればいいなと思っています。

「あぁ、世界はこんなにも面白い!」

 
 
 

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